惑星のさみだれ 9巻の感想やレビュー(ネタバレ含む)

[著:がく(副管理人)]

惑星(ほし)のさみだれ9巻の感想やレビューです。

さみだれも残すところ9巻10巻のみ、クライマックスです。

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概要

騎士団は来るべき12体目との決戦に備え、多重領域の訓練をしていた。
そんな中アニムスが現れ、決戦は数ヶ月後だと告げる。

多重領域の訓練をし、夕日も自分の特訓を重ね、ついに決戦の日が訪れる・・・。

アニマとアニムスの過去、夕日とさみだれの過去の接点も明かされる巻です。

良かった点

クライマックスらしい表現が多いのが実に王道でいいですね。

黒幕の過去、主人公とヒロインの過去の接点、
決戦前の特訓、決戦に挑むキャラの描き方・・・

ありがちな流れではありますが、
だからこそ読んでて安心感がありますし、その表現自体も上手いです。

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決戦に挑む獣の騎士団

また決戦時の獣の騎士団の連携と言うか、絆の深さがやはりぐっと来ます。

特に今回は今まで積み上げたものの集大成みたいなものですし。

リーダー格の南雲さんと、成長してきた太陽君が中でも見所だと思います。

悪かった点

もうすぐ終わってしまうところですね。

オススメしたい人

たまに漫画の最初と最後を読む人が居ると聞くのですが、
さみだれは最初と最後を読むぐらいなら9巻と10巻を読んだ方がいいです。

10巻は勿論素晴らしい出来なのですが、
9巻の流れがあるからこその10巻だと思うので。

総評

フリクリ的に言えば「クライマックスだ!」ってところです。

RPG的に言えば9巻がラスボス戦、10巻が最後のイベントバトルとエンディング、エピローグという表現がしっくりきます。

実にラストらしい盛り上がりになっています。

 

※以下ネタバレ含む感想

 

アニマとアニムスの過去、夕日とさみだれの過去

まずはアニマとアニムスの過去が明かされます。

アニムスをねじ曲げた悪意もまた大人であったと言うことですね・・・。

ここでアニムスは自分は神だと思い込むのに対し、
アニムスを止めようとするアニマはサイキックを使いつつも
「自分は人間だ」と言うのがいいですね。

師匠の例の台詞を思い出します。

またさみだれとアニマの出会い、
そして夕日とさみだれの出会いについても語られます。

さみだれが夕日に会った時に
「どこかで会った」「どこで会ったか思い出した」
と言っていたのはこのことですね。

さみだれの願い事が
「夕日にまた会いたい」「地球が欲しい」
というものなのもここで明かされます。

これらの過去が今までの伏線を上手く回収しているのも
実に最終決戦前らしくていいですね。

またさみだれと夕日の過去はここで見せるからこそ
10巻がより感慨深いものになっていると思います。

特訓と最終決戦に挑む騎士団

8巻で昴と雪待と三日月がやっていた3人で領域を重ねる多重領域の出し方。
それを全員でやると言うのが騎士団の特訓です。

全員領域を最初から重ねて出し、12体目を一撃で撃破するというもの。

その特訓中にアニムスが現れ、
決戦まで自分も泥人形の生成に時間をかけたいので数ヶ月空けると言います。

この準備期間も実にクライマックス、最終決戦前という感じでいいですね。
夕日も皆に「克つ」為に訓練をしています。

そして最終決戦に挑む騎士団達の描写が好きです。

皆が前を向き「未来」を見据えて決戦に挑む様は
否が応にも読者を昂らせてくれるでしょう。

泥人形戦とビスケットハンマー

始まる最後の泥人形戦。

決戦の場所へ招待する時にさみだれを置いてきたりと、
妙な小細工をするアニムス。

しかし騎士団は動じず、
最終領域「流れ星の矢(ネガイカナウヒカリ)」で12体目に先制します。

さみだれも登場し、風巻さんの12体目の泥人形も出現、
2発目の最終領域で12体目を撃破。

このアッサリ倒してしまうのも騎士団の力ゆえ、
またこの後にまだまだアニムスが残っている為でしょう。

そして泥人形撃破で発動されるビスケットハンマー、
夕日が鍵となり動き出すブルースドライブモンスター。

ブルースの方が打ち負けるものの、
砕けたブルースをさみだれがサイキックで再構成、
さみだれパンチでついにビスケットハンマーを打ち砕きます。

アニムスとの最終決戦

ビスケットハンマーを砕かれたアニムス、
しかし当然彼を倒さなければ戦いは終わりません。

ついにアニムスと騎士団の最終決戦が始まります。

遥か上空でビスケットハンマーを砕いたさみだれとアニマ、
夕日はアニムスが構築したバリアで戦いに介入出来ず。

主力を欠く中で獣の騎士団はアニムスとの死闘を繰り広げます。

ここについては百聞は一見に如かずだと思うので細い描写は割愛します。

個人的にイチオシのシーンは
太陽のアニムスへの能力返還の要求の拒否ですね。

太陽の時間を少し戻して体力を回復させる能力はアニムスが分け与えた力だったのですが、ここでアニムスがそれを返してもらおうとし、太陽が契約の願い事を使ってそれを拒否します。

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能力返還の要求を願い事で拒否する太陽君

太陽君の

「欲しい物が出来た気がするんだ・・・わからない、でもあるんだ!」

の叫びはぐっと来ます。

アレだけさっさと世界が終わることを望んでいた太陽君が
周りのいい大人達に影響され未来を欲しがるというのは、
ストレートながら実にいい流れで大好きです。

 

本気を出すアニムスに苦戦するも、太陽君が意識を失うまで能力を使い、
風巻さんは限界を超えた13体目の泥人形を出し、アニムスの猛攻を凌ぎます。

そしてついにさみだれ達を除外していたバリアが砕けた瞬間、
アニムスは渾身の一撃を繰り出しますが、
騎士団はそれぞれがカバーし合いながら凌ぎ、攻撃も加えます。

最後はダンス(馬の騎士)に乗った南雲さんがダメ押しの一撃。

騎士団のリーダー的存在であった彼がこの役を持っていくのがまたいいですね。
このシーンも非常にかっこ良いです。

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アニムスに渾身の蹴りを加える南雲さん

南雲さんの一撃で吹き飛んだアニムスに降りてきたアニマが槍を刺します。

僕らの惑星(ほし)を砕く物語は最終章へ・・・。

全体通して

感想部分がかなり長くなってますが、
これでも具体的な描写はかなり削ってます。

最終決戦部分は特にそれぞれのキャラの良さが溢れているので
是非実際に読んで感じて欲しいところです。

 

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