惑星のさみだれ 6巻のレビューや感想(ネタバレ含む)

[著:がく(副管理人)]

惑星(ほし)のさみだれ第6巻のレビューです。

涙なしには読めない巻ですね・・・。
レビューの為に見返しててもうるっと来ました。

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概要

さみだれの中に眠っていたアニマが覚醒、
アニマにより馬の騎士が幻獣ユニコーンの騎士に進化。

戦力もパワーアップした獣の騎士団の前に9体目の泥人形が現れる・・・。

今回は9体目の泥人形との戦いがメインです。
その顛末については詳しくは感想で書きますが・・・。

良かった点

レビュー部分ではあまりネタバレしたくないのですが、
これに触れないとこの巻はレビュー出来ないので悪しからず。

この巻で一人の死者が出ます。

そしてその描き方が凄くよく出来ています。

半月の死も後も大きな意味がありましたが、
この巻における死も「死の瞬間」ではなく「その後」の描き方がいいですね。

人の死ってその瞬間よりも後になって実感が沸くものの場合が多いと思うのですが、まさにそういった部分がしっかりと表現されてます。

獣の騎士団の絆というものがしっかりと生まれていた事を実感出来ますし。

また話の中心はその死ですが、
その中で各々が成長している様が見れるのもいいですね。

特に太陽君はちょこちょこと変化が見られて注目するのも面白いと思います。

悪かった点

前巻も書きましたが、ここからはもうほぼないでしょう。

人が死ぬというのも最初から騎士は死ぬ可能性があるという話でしたし。

その死も意味ある描かれ方をされていて、
作中のキャラも読んでる側も消化出来るようになっていますしね。

青年誌って無闇やたらと人が死ぬ描写があるものもあるんですが、
さみだれはそういう点では死に様の描き方が非常に上手いです。

全て意味がありますし、簡単に死ぬこともありませんし。

死に様ってのは生き様に通じるものがありますし、
そこがしっかり描かれている漫画はいいですね。

オススメしたい人

この漫画は最初の方がどうしてももたつく感じがするので、
4~5巻辺りから読むのも悪くないかもと以前書きました。

しかし6巻から読む事はあまりオススメしません。

というか以後の話しも含めて、
せめて5巻から読まないと良さが伝わりにくいかも知れません。

騎士団の団結の過程は特に凄くいいので、
その過程の描かれている5巻以降はひと続きに読んだ方が楽しめるでしょう。

総評

惑星のさみだれの中でもやはり人気の6巻。

実にさみだれらしい要素が詰まっているので
是非ここまでたどり着いて欲しいですね。

 

※ネタバレ含む感想など

 

ネズミの騎士日下部太郎

レビューで散々触れていたのが彼の死ですね。

夕日・三日月・さみだれ・太郎で呑んだり、花子(カマキリの騎士、太郎の幼馴染)が少し表情を取り戻してる様があったりした後の死。

その死も花子は瀕死の重傷を食らっても自分の騎士の願いで回復すると知っていながら、花子を庇っての死。

9体目の泥人形に貫かれるのですが、きっと彼が庇わなければ花子が自分の傷を認識することも出来ず騎士の願いも叶わなかったでしょう。

まさに勇者日下部太郎。

彼の死を受け止める獣の騎士団

この描写がまた上手いところなんですが、
彼が死んだ後に彼の事を思い出してその死を実感するというとろこですね。

各々が彼との思い出(飲み会や5巻の海での合宿など)を思い出し、
悲しみに浸ります。

人の死ってそういうものだと私は思っててかなり共感出来るところが大きく、
感情移入してしまいます。

そして太郎の死に様を見て力を欲する夕日が
ヘビの騎士白道と黒竜インビジブルへの変化をかけて対決。

それぞれの決意、そして夕日の気持ちの変化も見て取れるシーンですね。

結果として途中から戦うと言うより自分の弱さへの悔しさを募らせる夕日が敗北、ヘビの騎士が幻獣の騎士インビジブルへと変化します。

カマキリの騎士宙野花子

そして花子の描写へ。

花子は11体目の泥人形が太郎に化けて現れるのに出くわします。

そこで太郎と花子の回想、
そして太郎と全然違う泥人形を見て、太郎の死を受け入れます。

ここの彼女の死の受け入れ方もまた実に共感出来る部分です。

喪服の騎士団

太郎がやられた9体目の泥人形が再出現、
騎士団は皆喪服を着用して太郎の弔い合戦に挑みます。

この全員が同じ事を考えて示し合わせたわけではないのに喪服着用で戦闘に臨むというのも、彼らの意思がまとまってきていることを感じさせますね。

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喪服の騎士団

そして彼らの戦いの描き方も太郎への思いを感じさせ、涙腺を刺激します。

皆のコンビネーションで9体目を追い詰めるも9体目が逃亡、
しかし逃亡した先にアニムスに9体目と1対1で戦わせてと頼んでいた花子登場。

太郎への思いを正に力に変えたような能力氷の剣「クサカベ」で9体目にトドメを刺します。

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「クサカベ」 太郎への思いが感じられます

9体目撃破、そして泣き崩れる獣の騎士団。
この涙で皆が太郎への死を受け止め、消化したんだなと分かるのもいいですね。

私は読み返す度に泣いてます。

全体を通して

太郎中心の話ですが、太陽や夕日などの心情の変化・成長も見て取れます。
それもまた太郎の死というのも関連してる部分ではありますが。

とにかく死の描き方、その後の受け止め方、消化するまでの流れが見事ですね。

さみだれ全体を通してそうなんですが、
人のいい部分が上手く表れている漫画だと思います。

 

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