惑星のさみだれ 2巻のレビューや感想(ネタバレ含む)

[著:がく(副管理人)]

惑星(ほし)のさみだれ2巻のレビューと感想です。前半部分がレビュー、後半部分がネタバレ含む感想となっています。

まだまだ序盤でさみだれの面白さの本領発揮にはまだ遠いところですが、後の展開も考えるとこの巻はかなり大事な巻です。

概要・あらすじ

姫の騎士として祖父のトラウマを乗り越えた雨宮夕日。 しかし新たな騎士東雲半月は古武術の達人で、自分と姫の野望、惑星を砕くことの障害となるかも知れなかった。

警戒しつつも徐々に打ち解ける夕日と半月。 夕日は姫を守るための力をつけるために半月に師事を願い出るが・・・。

良かった点

今回の話は犬の騎士東雲半月中心です。その彼がカッコイイ! 少年漫画的なかっこ良さという意味ではそうでもないのですが、漫画中にも出てくる大人としてのかっこ良さがよく描かれています。

この大人としてのかっこ良さというのはさみだれを語る上では外せないキーワードで、3巻以降もかっこいい大人の登場人物が増えます。

その最初のかっこいい大人が半月とさみだれの父親ですね。 詳しくは感想部分で!

悪かった点

これも1巻と同じですが、この巻でようやく序盤が終わりを迎えるという具合に盛り上がりまでが遅いのが欠点ですね。

この巻も最終巻まで読んでから読み返したくなるという意味では初見だとイマイチと思う人も多いようです。 二巻でようやく夕日が成長らしい成長が見せるので、そろそろエンジンかかってきたという感じでしょうか。

この巻の終わりでも明確に書かれていますが序章の幕がこれで閉じ、次章が次の巻からです。 次の巻からは登場人物もどんどん増えて騎士も登場します。

総評

これで序盤が終わるという意味では話的に欠かせない巻です。

さみだれの雑感として、3巻ぐらいから加速してきて5巻ぐらいから止まらなくなるといったイメージなので、まだまだこれからではありますが。

しかし半月さんはかっこ良く描かれているのでこの巻は彼に注目して読むと楽しめるでしょう。  

 

※ここからネタバレ含む感想です  

 

犬の騎士東雲半月

飄々としたお調子者の半月ですが、芯がしっかりしていて夕日とかなり対照的に描かれています。

そして夕日にも影響をかなり与えて、夕日が変わるキッカケになる重要人物です。

彼のいう大人論、

「大人が笑うのは大人は楽しいぞって
 子供に羨ましがられるため、
 人生は希望に満ちてるって教えるためさ」

という部分は個人的にかなりツボで、ああカッコイイなと素直に思わせる台詞だと思います。

これを酔った状態で楽しそうに喋る彼こそ彼のいう大人論を体現してて説得力もありますからね。

ここでいう大人論を体現するようなカッコイイ大人がこの漫画には割りと多く出てきます。

その大人のかっこ良さに夕日が少しずつ感化され、徐々に大人になっていく成長がさみだれの醍醐味でもありますし。

夕日の変化

この巻の冒頭では半月が姫の野望の邪魔になると考え、倒す方法も考える夕日。 まだまだ考え方も姑息で実に青二才なんですが、その夕日が半月に徐々に感化され変わっていきます。

この徐々にというのがポイントの漫画で、よくある、ある言葉などがきっかけで一気に変わるというのではなく、半月と話したり過ごしたりする中で少しずつ感化されて変わるというのがまたいいところ。

敵視していた半月が、半月の大人としての器の大きさで夕日を変えたと言ってもいいでしょう。

そうやって夕日が少しずついい顔をするようになるのは注目ポイントですね。ここから徐々にですが夕日もかっこ良くなっていきます。

半月の死

しかし半月とそうやって打ち解け、武術の稽古もつけてもらうと約束をした矢先、新たな泥人形の襲来で半月が夕日をかばって直撃を受け、ルド(犬の騎士)に願いを叶えてもらって死亡します。

この半月の死と言うのは先を知らない人には次々人が死ぬ漫画にありがちな最初の犠牲者と初見の人は思うかも知れませんが、この漫画に関してはそうではありません。

さみだれに置いては人の死と言うのはかなり意味のある描かれ方をしていて、不用意に人が死んだりということはありません。

そもそも作中通して人が死ぬ事が非常に少ないですし。 半月の死も必要だったと言ったらちょっと語弊がありますが、この物語に置いて非常に重要な位置を占めています。

この巻では半月が死んだという事実と最後に半月の弟三日月が顔出しして終わるのでそれが描かれるのは次巻以降になりますが。

全体を通して

2巻最後に書かれている通りこれで序章が終わりです。

さみだれはこういった序章とか終盤とかいった表現が話中に明確に表現されるのも面白いところですね。

実際10巻通して読むとそのまとまりの良さがわかります。 まだまだ序盤、これからが面白くなるところですが、半月のかっこ良さは初見でも十分に楽しめるものでしょう。

これからにも繋がるので、そこを満喫しながら読むといいと思います。

では最後に2巻最後に書かれている半月の台詞を。

「・・・お先。諸君らは
 後でゆっくり来るといい。
 目上より遅く、子供より早くな。」

う~ん…素晴らしいですね。

 

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