シュメール星人 1巻の感想やレビュー
シュメール星人の1巻のレビューです。全3巻の漫画になります。
概要
地球にたどり着いたシュメール星人、異星人の到来に驚く人々だったが、
実はシュメール星人の技術は地球より20年遅れていると判明。
人々の感心が薄れていく中、
地球に「漂流」したシュメール星人達の受け入れの為に、
あるシュメール星人が異文化触れ合い大使として日本で暮らす事になる・・・。
こういうと仰々しく聞こえるかも知れませんが、
漫画の内容としては宇宙人が主役なだけで、
実質その報われない日常を描いたシュールな漫画となっています。
SFかと思う人も居るかも知れませんが、全くそんな事はありません。
読むきっかけ
これも友達に勧められた漫画の一つです。
漫画は新しいものを見つけるのが難しく、
特に雑誌を読まない自分はせいぜいマンガ喫茶で新しい漫画を探す程度で。
なので趣味の合う人からのオススメというのが、
比較的安心して入るキッカケになるのではないでしょうか。
そうでなければこんなマイナーな漫画は知ることもなかったと思います。
シュールな展開
シュメールという言葉はきっとシュールから来てるんだろう
と思うぐらいシュールな展開が多いです。
シュメール星人の報われない日常の、
その「報われない」部分が実にシュールでして。
シュメール星人(主人公)が基本的に良い人なんですが、
その良い人ゆえの配慮が偶然悪い方向に向かってしまうことが多く・・・。
具体的に言うと
写真を頼まれて撮ろうとした時に少し寄って~と言ったら
よった場所に鳥のふんが落ちてきたり、
妊婦さんに席を譲ろうとして
頭の突起で女子高生のスカートをめくってしまったり。
女子高生のスカートを捲ってしまったシュメール星人。哀愁漂います。
くだらなくて、しょーもない不幸に陥るシュメール星人が
不思議な笑いをもたらしてくれる漫画です。
逆に言えばシュールな日常のみ
明確に笑いを取りに来ている漫画ではなく、
どことなくこみ上げてくる笑いがある漫画です。
そのシュールさがハマれば面白いんですが、
良くわからないと言う人には何の面白みもないかも知れません。
私自身これを読んだ時、
シュメール星人の不幸が笑えないような不運が続いてる時があり、
逆に落ち込む気分にもなりました。
シュールな笑い自体は理解出来たんですが。
ただそれに関しては最後(3巻)まで読めば
救われる部分もあるので問題ないでしょう。
この漫画の一番の面白さであるシュールさを理解出来るかどうかが
面白いか面白く無いかの分かれ目だと思います。
オススメしたい人
シュールと言う言葉で面白そうだなと思える人にはオススメです。
もっとダイレクトな笑いを誘うギャグが欲しい人には向いてない漫画です。
後は地味に出てくる女の子が可愛かったりするのはいいですね。
総評
1巻は特にシュメール星人の「報われない日常」のみで、
それ以外の要素が薄いです。
なので1巻だけではこの漫画の面白さが伝わらないかも知れません。
2巻以降は1巻で登場したシュメール星人以外の人物が
意外なところで再登場したりします。
若干メインストーリー?っぽい話もあったりしますし、
全3巻なので是非最後まで読んで欲しい漫画です。
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2012年6月22日 | コメント/トラックバック(0) |
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