SLAM DUNK(スラムダンク)豊玉戦 23巻・24巻の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

スラムダンクレビューその9、湘北対豊玉の試合です。
単行本における23巻・24巻の内容となります。

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あらすじ

遂に全国大会への向かう湘北高校の面々。
しかし新幹線の中の雑誌でトーナメント表を見て一同は驚愕。
インターハイ優勝の常連校、山王に2回戦で当たるのだった。

自分たちのブロックの激戦具合に息を飲む湘北だったが、
そこに一回戦の相手の豊玉高校が現れ、湘北に喧嘩を売る。

そこはやはり問題児軍団、危うく一騒動起こりそうだったが、
豊玉側の先生の制止などで何とかその場は収まる。

現地についた湘北は彦一の応援なども受け、
ついに全国の舞台へ上がる。

そして始まる一回戦。
怒号のような豊玉の応援、野次。
更に豊玉の選手の挑発に乗り、怒りでペースを乱していく湘北だった・・・。

ペースを崩された前半

前半は豊玉に完全にペースを掴まれてしまいます。

立ち上がりの悪さ

リョータが相手のPGの挑発に乗ってしまい、どんどん乱れる湘北。
桜木も怒りの合宿シュートを見せようとするも
最初の頃のシュートに戻ってしまい、交代が告げられます。

安西先生は浮き足立つ湘北の面々に安田を加えてペースダウンを図ります。
それが功を奏し、大黒柱赤木を中心に何とか追いつく湘北でしたが・・・。

エースキラー

好調の赤木に当然マークマンが増えたところに今度は流川が登場。
素早く打点の高いジャンプシュートの精度に桜木も目を奪われるほど。

しかし豊玉のエースでもある南はエースキラーと呼ばれる男
流川をエースと認めた矢先、振り回した肘が流川を直撃。

インテンショナル・ファウル(故意のファール)を取られるも
エースを欠き、更に荒れる湘北はまたもやペースを乱していくのでした。


と前半は荒れた展開の試合となっています。
問題児軍団だけあって、沸点の低さが仇になっていますねw

こういう荒れた試合でもやはり全国大会、
相手は荒いだけではなく、強さも秘めた相手なのが怖いところ。

スポーツをやっていれば荒れる試合もありますし
そういう試合もきっちり描かれているのもスラムダンクの良さの一つでしょう。

試合を戻す後半

ハーフタイムでは安西先生から熱くなってる選手を諌める言葉が。
それと目を腫らしながらも戻ってきた流川の姿もあり、
湘北の選手は気持ちを立て直します。

一方豊玉の方は逆に監督とのいさかいが・・・。
後半は豊玉側の過去も交えて描かれていきます。

湘北らしい流れへ

リョータが挑発に乗らず、しっかりと自分の役目をこなし出します。

slamdunk9_3更に流川が片目が
ふさがってるにも関わらず

ジャンプシュートを決めたりと
相変わらずの活躍。

左は空中で二人をかわして
シュートを打つところ。

シュートは外れるものの、
フリースローで両眼つぶって
打ったシュートを入れたりと

ハチャメチャです。

それに奮起し、後半は最初から気合の入りまくっていた桜木も
遂に合宿シュートを決め、湘北の勢いは増していきます。

三井も前半まるで入らなかった3Pを決めだし、
宮城が切り込み赤木が上手く引きつける事で、
他の3人が伸び伸び動ける湘北らしいプレイに。

一方豊玉はエース南が全然シュートが入らず、ペースを崩します。
残すところ5分になったところで、湘北は遂に豊玉に追いつくのでした。

南の不調

潰したはずの流川が出てきて必死にプレイしていること、
それが南の不調の原因でしょう。

そして南の不調に岸本(最初に喧嘩売ってきたチョンマゲ)がつっかかり、
それを制止した監督を岸本がぞんざいに扱い、ついにキレた監督が岸本を殴り。

不調の南、監督含めたチームがバラバラと、
今度は豊玉側がボロボロの状態に


南や岸本が今の監督に反抗的な理由は、以前の豊玉の監督北野の
ラン&ガンバスケに憧れて二人が豊玉に入ったからです。

北野先生は全国でベスト8以上の実績が出せずクビに、
後任の現監督がラン&ガンを捨てると言い出した故にこうなっています。


豊玉は試合に戻るもバラバラのまま、
そして南は罪の意識もあってか今度は正面から流川に突っ込み、
今度は自分が頭を怪我することになります。

南の復帰

怪我をして手当をされながら南は自分が勝利の為に
エースキラーとなった事
を思い出します。

しかし目を開けるとそこにはなんと全監督の北野さんが。
小学生を引き連れて教え子のバスケを見に来たとのこと。

小学生でもラン&ガンを教え、楽しそうにやっているとの言葉を聞いた南。

戻った南は北野さんが来てる事を岸本に伝えます。
そして豊玉は何故自分たちがバスケをやっているのかを思い出すのでした。

異常な状態だったのが試合に集中し始めた豊玉。
南の復活、連続3Pもあり猛追を見せますが、
リバウンドを最後に制した湘北が辛くも逃げ切ります。

豊玉側のドラマが熱い

前半は湘北が豊玉のラフプレイなどにペースを乱されるなど、
豊玉の荒さが目立つ試合展開となりますが、
後半は逆に南の不調に始まり豊玉側が乱れる展開となります。

北野監督が目指してきたものを目指したい選手たち、
現監督との衝突、北野さんの登場、自分たちのバスケの原点を思い出す南・・・。

前半とは打って変わって、後半描かれる豊玉側のドラマが結構好きでして。

特に好きだったからこそ、勝つことが前提となり、目的を忘れていた南が、
自分の原点である北野さんに会う事で楽しむことを思い出すところとか。

湘北側以上に豊玉サイド、つまり相手チームのドラマを
描いているところもまた、スラムダンクらしい良さの一つ
でいいですね。

名台詞・名シーン

「母鳥の心境だ」
(合宿シュートを決めガッツポーズの桜木を見て、桜木軍団と晴子が)

合宿の成果をようやく発揮でき、たった4ヶ月で人並みのプレイに
追いつきつつある桜木。

それを見守る合宿を手伝った彼らからすれば、
まさに子の巣立ちを見守る母鳥の心境なのでしょう。

合宿の回を思い出すとこの気持ちがよくわかって、地味に好きな台詞です。

「とりあえず楽しそうにやっとるわ」
(24巻中盤、南が北野さんに小学生でもラン&ガンを教えてるか聞かれて)

南が何故自分がバスケをやっていたのかを思い出すきっかけの言葉ですね。
楽しいから始め、努力しようと思った原点を思い出させてくれる台詞でしょう。
バスケ、スポーツのみならず、全てのことに通じる名台詞と思います。


「バスケットは好きか・・・?」
(24巻後半、北野さんがいつも言ってた台詞を豊玉の面々が思い出す)

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この台詞、1巻の最初に晴子が桜木に言った台詞も思い出しますね。
何気に山王戦の最後の部分へも繋がる台詞ですし。

何より作者の井上雄彦さんのバスケへの愛が感じられる台詞だと思います。

総評

若干荒れた試合展開ではありましたが、
試合以上に豊玉側のドラマが個人的に印象に残っています

これもまた青春と言うか、本当にありそうな話ですし。
自分の部活をやっていた時代を一番思い出すエピソードなのもあって、
特に印象深いのかも知れません。

さて、いよいよ物語も最終局面、次は約6巻分にも渡って描かれる山王戦です。

まだ未定ですが、さすがに一回の記事でまとめるのは無理がありそうなので、
山王戦のみ2分割か3分割でやると思います。

スラムダンクの凄さを凝縮したような試合ですし、
少しでもそれが伝わるようなものを書き上げたいものです。

⇒続き「山王戦試合前 25巻の感想やレビュー」はこちら

 

 

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