SLAM DUNK(スラムダンク)全国前の合宿など 21巻後半・22巻の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

スラムダンクレビューその8、全国前の合宿など、
全国に向けての準備部分のとなります。
単行本における21巻後半・22巻の内容です。

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あらすじと概要

ついに全国への切符を手に入れた湘北バスケ部。
全国を前に桜木は偶然出会った牧に誘われ、
愛知の強豪校を見に行くことに。

一方流川はアメリカへ行きたいと安西先生に相談。
しかし安西先生は反対、日本一の高校生になりなさいと告げる。
その裏には安西先生の過去の後悔があった・・・。


そんなわけで、全国を前に描かれるアレコレが今回の内容となります。
全国の強豪の顔見せ、安西先生の過去と矢沢、全国前の合宿など、
1巻半の内容ですが中身の濃度は相変わらず

試合以外にもこの作品の面白さが伝わる一幕で、
矢沢のエピソード合宿などは、個人的にも好きな話です。
特に安西先生が更に好きになれる話でしょう。

スラムダンクはここからの全国が更に面白いのですが、
その準備としても素晴らしい出来ですね。

読み返したくなった時にちょうどここら辺から読んで、
一気に最後まで読んでしまったという人も少なくないでしょう。

安西先生の過去

流川のアメリカ行きに反対した安西先生。
ここでは安西先生の奥さんから先生の過去、
矢沢のエピソードが語られます。

矢沢と安西先生

矢沢と言うのは安西先生が大学のコーチだった時代の教え子。

当時はホワイトヘアードデビルと呼ばれたスパルタコーチだった安西先生。
その安西先生が秘める資質故に厳しく指導をしてたのが矢沢です。

資質に任せたプレーで基礎を疎かにしていた矢沢に、
スパルタで基礎から叩きこむ安西先生。

しかしその厳しさに嫌気がさし、自分の実力なら海外でもやっていけると
思い込んでいた矢沢は相談もせずに渡米

安西先生は心配するも、
送られてきた一本のビデオを最後に矢沢の消息は不明に。

ビデオに映っていた矢沢からは成長を感じられず、
安西先生はあちこち連絡して探すも連絡が取れず。

そして矢沢の渡米から5年後の朝、安西先生は新聞で矢沢の死を知った・・・。

安西先生と流川

安西先生が流川の渡米に反対したのはこういう理由がありました。
期待をかけて、最後に育てようとしていた教え子の渡米と死。
それはスパルタだった安西先生が今のような姿になった理由でもあります。

その話を知った流川に「まずは日本一の高校生になりなさい」と
声をかける安西先生。
これを受けて流川も安西先生に指導よろしくお願いしますと頭を下げます。

ここからの流川は目標もでき、練習でも更に気合の入ったプレイをするように。
それを見守る安西先生もいいですね。

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気迫のこもったプレイを練習から見せる流川。

指導者としての安西先生

このエピソードは指導者としての安西先生が見える大好きな話です。
これを受けて、全国大会では安西先生の心情も描かれますし。

矢沢のエピソードでは矢沢の出せなかった手紙がいいですね。
安西先生も矢沢も、双方の後悔とすれ違いが見えて。
安西先生が穏やかになったのはこのすれ違いを経てでしょう。

また赤木が基礎をしっかり桜木に教えていた最初の方の話とも
上手くリンクしているエピソード
なのが上手いところです。

スポーツにおける基礎の大事さをしっかり描く
スラムダンクらしい一幕でもあり、
スポーツ漫画の金字塔と呼ばれるに相応しい内容ですね。

桜木の合宿

指導者としての安西先生が見られるもう一つの話がこちらですね。

静岡での常誠高校との合同合宿をする湘北ですが、
桜木のみ留守番で安西先生がつきっきりで指導することに。

安西先生とのシューティング勝負で負けた桜木は、
桜木軍団の助けも借り、シュート2万本の合宿を行う事になります。

練習が描かれる良さ

先ほども書いたように基礎の重要さが描かれるのと同様、
合宿においてはシュートの練習がしっかり描かれているのが
スラムダンクらしい一幕ですね。

安西先生がシュートのフォームを教える時の丁寧さ、
コツのアドバイスなど、実際にこれを参考に練習出来る程

実際私は中学の時にスラムダンクでバスケを覚えて練習してましたし。

その後も徐々に上手くなっていく様や、
きつくなった時の気合の入れ方など、
スポーツをやる上で大事な「練習」をリアルに描いていますね。

好きな台詞もありますが、そちらはまた後述。

それら以外にもいいエピソードが多い

全国の強豪を見に、桜木が全国クラスの実力者である牧と愛知に行く話や
彦一視点から描かれる大阪の強豪の話。

赤点が4つ以上だと全国大会に行けないので、
練習の合宿の前に勉強の合宿をやる話。

桜木のバッシュに穴が空いたので、
以前そのバッシュを手に入れたところへ晴子と行く話。

これらはどれも違った面白さがあり、
それぞれに楽しめる話となっています。

新しいバッシュを手に入れる話では、
靴屋の店長の話もあり、これも好きな話ですね。

試合の無い部分ですが、スラムダンクらしい面白さには事欠きません。

名台詞、名シーン

「まるで成長していない・・・」
(22巻最初の方、ビデオで矢沢のプレイを見て安西先生が)

これは有名な台詞で、ネタにもされる事が多いですね。

ですが実際はシリアスな場面で使われており、
この後の安西先生の矢沢への心配と想いが綴られる場面も含めて
印象に残る台詞です。


「日一日と・・・ 成長がはっきりと見て取れる」
「この上もない楽しみだ」
(22巻後半、安西先生が桜木のシュートを見ながら)

合宿前に桜木に「道楽」と言われた事を思い出しながら
安西先生が心のなかで思う台詞です。

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道楽と言われた事を思い出しながら、桜木の成長を見守る安西先生。

安西先生がどうして指導者になったかも垣間見える部分ですね。
こういう、教え子を育てる事を楽しいと言える指導者はいいです。

総評

熱い試合の合間のインターバルといった部分ではありますが、
スラムダンクらしい描写も多く、非常に楽しめる部分だと思います。
矢沢の話や合宿の話などは、これからの話にも繋がる部分ですし。

試合以外の面白さも味わえるのはやはり凄いです。


さて、次からはついに全国大会が始まります。
湘北緒戦は大阪の2位、豊玉。
相手チーム内の人間関係なども描かれる話となっています。

⇒豊玉戦 23巻・24巻の感想やレビューはこちら

 

 

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コメント

  1. とよたか より:

    わかりやすい説明ですね!
    もちろん全巻読みましたが、あなたの感想や表現力もまた素晴らしい!

    こんなにきれいに説明できるとは・・・おぬし天才!?w(桜木風)

    • がく より:

      とよたかさん、コメントありがとうございます!

      説明はなるべく初見の方でもわかるように心がけてはいるので、
      そう言ってもらえるのは嬉しいですね~。
      感想や表現力までお褒め頂き光栄です!

      天才ですから!
      って桜木ぐらいかっこ良く返せるようになりたいもんですなぁw


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