SLAM DUNK(スラムダンク)陵南戦 17巻後半~21巻前半の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

スラムダンクレビューその7、湘北対陵南の試合です。
単行本における17巻後半~21巻前半までの内容となります。

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あらすじ

陵南との試合を制した海南は一足先に全国への切符を確固たるものとする。
一方、一敗同士並ぶ湘北と陵南は最後に直接対決

安西先生の不在、赤木の足の怪我など、不安要素を抱える湘北だが、
2位での全国大会出場のために負けられない一戦。

陵南も仙道・魚住に福田を加えたチームで海南を苦しめる程の実力。

両者の気迫がぶつかり合う。

怒涛の前半

前半から非常に熱い試合展開です。

赤木の不調と執念

桜木の活躍もあり、良いペースで試合をすすめる湘北。
しかし赤木が魚住との接触で足の怪我の事を思い出してしまう。

足の調子が気になり、プレイに集中出来ない赤木。
安西先生不在の中、大黒柱としての赤木が集中出来ず、
ペースを崩していく湘北。

仕方なく木暮はタイムアウトを取るも、安西先生も居ない為まとまらない湘北。
何とか集中しようとする赤木に桜木は頭突きをかます。

目が覚めた赤木は執念でプレイに集中し出す・・・。


一度思い出した怪我、それを乗り越える赤木の執念と根性
雑念を取り払うのは容易ではないのに、やってのける赤木が流石です。

そのキッカケを作るのが桜木というのもまた熱い部分ですね。
安西先生が欠ける中、チームとしての湘北が感じられるシーンだと思います。

福田対桜木

赤木の目を覚ました桜木だったが、魚住からブロックを喰らうなど、
一筋縄では行かずに苦戦。

そして海南戦から出てきたオフェンス力の非常に強い福田に
為す術もなく抜かれる桜木

椅子に突っ込んだ時に頭から血が出てベンチに下がり、
自分の無力さを実感し、手当てされながら悔しがる桜木だった・・・。


ここの桜木が完膚なきまでに敗れる様も
実にスラムダンクらしいシーンでしょう。

勝負の世界では悔しさを味わう事も大切なことですし、
この漫画に存在する「確かなリアリティ」はこういったシーンから
より如実に感じられると思います。

湘北の猛追の後半

前半ラストに三井の3Pで何とか食らいついた湘北。
後半ではその猛追が始まります。

流川対仙道

練習試合から仙道の対決に燃えていた流川は、
自分のスタミナの無さを理解。
この試合は最初から後半に賭けていて、ついに爆発します。

そのオフェンス力は凄まじく、ガンガン点を入れる流川。
ですが仙道もその対決に恥じないプレイを見せつけます。

ここでは波に乗る流川が陵南をかき回し、ついに同点へ。

ファインプレイ

一方、福田にやられてから集中力を欠く桜木。
流川の活躍もあり、意地になるもデタラメな動きに。

しかし、その意地になって打つガムシャラなシュートに
魚住も意地になってしまい、ついに桜木にファール

4ファール目を迎えた魚住は下がらざるを得ず、
宮城が桜木に一言、「ファインプレイだぜ花道!」

デタラメな動きを赤木に叱責されるも意に介さず、調子に乗る桜木。
一気に試合に集中します。


さすがの単純王桜木
でも実際の試合でも試合に集中したり、逆に集中力を欠いたりってのは
ひょんな事から起こるものですし。

これでようやく桜木もその運動量を発揮し出します。

意地のぶつかり合う終盤

魚住を欠いた陵南は高さにも欠け、厳しい戦いに。
逆に湘北は桜木も機能しだし、チームとしての強さを発揮
湘北の強さを見せつけます。

安西先生が言っていた「君たちは強い」の言葉を感じさせる湘北。
一気に点差をつけ、陵南は4ファールの魚住を投入せざるを得なくなります。

魚住の集中力と仙道のオフェンス

チームとしても後がない魚住はここに来て、土壇場の集中力を発揮。
ファウルのラインを引くことで、4ファールをものともしないプレイ。

その魚住にも触発され、チームの柱の復帰もあり、
点を取りに行くと宣言する仙道。

この二人を起点に陵南は徐々に流れを自分たちの元へ引き寄せ始めます


ここの展開もまた熱いですね。
土壇場の状況に追い詰められるのが、相手側のチームと言うのがまた。

スラムダンクにおいて、湘北以外のキャラも人気があるのは
こういったキャラの描き込みや、チームとしての色が出ているからだと
私は思います。

不安要素

魚住の踏ん張り、仙道のオフェンスで流れを取り戻していく陵南。
更に田岡監督は湘北の不安要素を指摘。
流れがもう一度来ると言い続けていた監督の意図するところはこれだった。

田岡監督があげた不安要素は以下の通り。

  • ファウルトラブル
  • 選手層の薄さ
  • 安西先生の不在
  • 初心者桜木

ファウルトラブルは選手層への薄さへ繋がる点ですね。
弱小だった湘北故に抱える問題点でしょう。

安西先生の不在もまた今回偶発的に抱えるに至った点でしたが、
そこを突く田岡監督も流石。
終盤、指示を受けたい局面で指導者がいないというのは厳しいものです。

そして初心者桜木の存在。
初心者故にここぞという場面でのミスがあり得るということですね。

実際これらの不安要素は的中。
陵南は仙道のオフェンス力もあり、4点差まで迫ります

勝敗

三井も倒れ、後がない湘北。
攻勢の陵南に対して、ここぞの場面で現れたのは桜木

その予想外の動きに仙道や魚住でさえ止められる。
1点差まで追い上げたものの、次が決められない陵南。
一方湘北は残り一分ちょいでオフェンス。

ここ一本決めたい時に頼ると予想した流川に
ディフェンスを集中する陵南だったが、桜木がパスしたのは木暮だった・・・。


と言うわけで遂に勝敗が決します。

木暮の3P、落ちた赤木のシュートからそのままダンクを決める桜木など、
最後まで目が離せません

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最後にダンクを決める桜木。絵から伝わる力が半端ないですね。

試合後の田岡監督の台詞も含め、いい締めですね。
詳しくは次項で触れます。

名台詞・名シーン

「まだあわてるような時間じゃない」
(19巻終盤、ラスト10分を切り湘北の追い上げムードで仙道の一言)

魚住を欠いた陵南で、気持ちも焦る一幕での一言。
台詞としても有名で他で使われてるのを見たことある人も多いのでは?

仙道の精神力の強さ、チームに与える力を感じさせる台詞ですね。


残り1分ちょい、湘北の1点差リードでの木暮の3ポイントシュート

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個人的にも大好きな木暮くんの活躍シーン。
ここ一番で決めたのが、プレイヤーとしては平凡だが、
中学から赤木とずっと頑張ってきた男と言うのがいいですね。

挟まれる回想もまた、木暮らしくて好きです。


「敗因はこの私!!陵南の選手たちは最高のプレイをした!!」
(21巻中盤、雑誌のインタビューを受けての田岡監督の台詞)

負けた理由を自分が湘北の不安要素を決めつけた事と言い切る監督。
選手たちは最高のプレイをした、と言い放つ様は格好良いです。
この試合の締めに相応しい一言だと思います。

総評

まだまだ書き足らない事もありますが、きりがないので。
丸4巻分にも渡る試合は、その長さに引けを取らない熱さです。

挟まれる回想などの使い方もお見事。
選手達の心理変わる試合の流れなどの描き方も素晴らしいですね。

スラムダンクの中で同じ相手との勝負は陵南だけですし、
その相手として選ばれるのも納得のいいチームだと思います。


次回は全国前のインターバルとなります。
湘北の、それぞれの全国へ向けての特訓などが描かれます。
スラムダンク終盤のあの試合への向けての準備とも言えますね。

続き「全国前の合宿など 21巻後半・22巻の感想やレビュー」はこちら

 

 

 

 

 

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