SLAM DUNK(スラムダンク)練習試合・陵南戦 4~6巻前半の感想やレビュー
スラムダンクレビューその2、湘北対陵南の練習試合編です。
単行本4~6巻前半までの内容になります。
あらすじ
去年の県ベスト4まで進んだ強豪校、陵南高校との練習試合に望む湘北高校。
陵南高校には赤木を超える身長を誇るセンターの魚住、
そして去年のスーパールーキー仙道がいた。
仙道のプレイにかき回されるも、流川と赤木の活躍で食らいつく湘北。
一方初心者の桜木はまだ試合に出してもらえずベンチで暴れまわるばかり。
しかし試合は後半に入り、
魚住との接触で顔に怪我をした赤木が代わりに指名したのは桜木だった。
スラムダンクの真骨頂はここから
試合の描写、盛り上がり・流れ、プレイの細い描写など、
スラムダンクの良さが引き立つのはやはりここからでしょう。
練習試合だけで2巻半を使う内容の濃さ、
しかもそれがクドいわけではなくごく自然に描いた結果そうなったという感じ。
この濃さがスポーツ漫画としてのクオリティの高さを頷かせます。
特に試合の盛り上げ方が上手くて。
今回で言えば仙道のプレイが赤木・流川に火をつけ、
彼らが活躍する事で湘北はチームとして動けるようになるなど、
試合の流れを変えるタイミング、きっかけも分かり面白いです。
要所要所での盛り上がるシーンを上手く描いていて
ダレる事なく読むことが出来ます。
より濃密な後半戦
前半が4巻の半分ぐらいまでで描かれており、
残りの約2巻分は後半が描かれています。
この部分的に非常に濃密に描写するのもスラムダンクの凄いところ。
後半戦は赤木負傷後に桜木も登場しますし、更に盛り上がります。
流川の蹴りで緊張がとけた桜木が、練習の成果を発揮しつつ活躍。
3巻までの基礎が実っているのが実感出来ますね。
リバウンドに関しては最初は取れるものの、
スクリーンアウト(ゴール下でのポジショニング)を上手くやられ
その後は中々取らせてもらえない桜木。
そこに赤木が復帰し、練習を思い出させリバウンドをものに。
このリバウンドに関しては今後も桜木が活躍する部分なので、
是非注目してみて下さい。
そして湘北が逆転した矢先にエンジンをかけてきた仙道が爆発。
バテて下がった流川の代わりに
桜木がマークするもそこは初心者、上手くいかず・・・。
動いた安西先生が出した指示は
流川と桜木のダブルチーム(二人で一人に対してディフェンスをかけること)。
意地を張り合う二人が
相手のエースに二人で当たるというのは実に熱い展開です。
名台詞
私が印象に残ったものを選びました。
「代わりはおまえだ」
(4巻終盤、負傷した赤木が桜木に向かって)
桜木の出番を印象づける台詞。
あいつは使わないなどと言いつつも
リバウンドを教えたりしていた赤木の
桜木に対する期待も込められた台詞でしょう。
何よりこの台詞を放つ赤木の顔が格好良くて好きです。
「腰を落とせ!! 足を動かせ!! 相手の目を見ろ!!」
「負けるよりはマシだ」
(5巻終盤、ダブルチームでついた流川が桜木に向かって)
流川の負けず嫌いっぷりが実に伝わる台詞です。
普段は寡黙で人に何か言うことなどしない流川が勝ちたいからこそ、
あの桜木に向かって助言をするという一コマ。
勝負に対する、バスケに対する熱さが伝わる好きな台詞です。
インターハイ予選前に一波乱
次回の6巻後半から宮城の復帰に始まり、7巻8巻で一波乱あります。
バスケ要素は若干薄くなりますが、マンガの面白さは相変わらず。
ここはここで好きな読者も多いのでは?
そしてスラムダンクの中でも特に有名な台詞が登場します。
⇒続き「三井乱入編 6巻後半~8巻の感想やレビュー」はこちら
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2012年7月22日 | コメント/トラックバック(0) |
カテゴリー:集英社(週刊少年ジャンプ)
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