SLAM DUNK(スラムダンク)山王戦・後半戦開始~桜木再出場まで 27巻の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

スラムダンクレビューその12、
湘北対山王戦の後半戦開始から桜木の再出場までの内容です。
単行本における27巻の内容となります。

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あらすじ・概要

桜木の活躍もあり、前半を山王相手に2点リードした状態で
前半戦を終える事に成功した湘北。

しかし後半開始前にコートに姿を表した山王の面々の顔からは
王者の風格が漂っていた。

そして後半開始早々、セットプレイで狙いすました3Pを
沢北が決め、いきなり逆転。

さらに山王のお家芸、フルコートプレスディフェンスで
湘北を突き放しにかかる山王。

そのディフェンスの力は凄まじく、
湘北は一気に崖っぷちに立たされるのであった。

と言うわけで怒涛の後半戦が幕を開けます。
後半一気に勝負を仕掛けに来る山王。

プレスディフェンスもそうですが、選手それぞれが本領を発揮し、
王者として君臨するチームの強さを見せつけます。

逆に湘北はすでに実力以上のものを前半から出していたも同然。
窮地に立たされる湘北はどのようにして挽回していくのか、
これが後半戦の見所でしょう。

尚、今回は正確には26巻の最後1話から27巻ラストまでの話となります。

フルコートプレスディフェンス

山王は後半開始後、河田のスクリーンを利用し、
狙ったセットプレイで沢北が3Pをあっさり決めて、開幕早々の逆転に成功。

更にそこから山王のお家芸である
フルコートプレスディフェンスを見せます。

シュートどころかボールすら運べないディフェンス

このディフェンスの恐ろしいところは、湘北にシュートどころか、
フロアの先へボールを運ぶことすらさせないことです。

ボールを入れた先の宮城に深津と沢北がダブルチームで付き、
無理やり出したパスを他のメンバーでカットするというもの。

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深津と沢北のダブルチームで宮城を塞ぐ。

あの宮城ですら抜くことが出来ないダブルチームのディフェンスに
湘北はなされるままにやられていきます。

更に集中し始め、プレイにキレが出てきた沢北
前半三井を消耗させるために出ていた一之倉に代わり出てきた、
他校ならエースを張れる実力を持つ松本

彼らがオフェンスでは素早い展開で点を重ねていき、
湘北がタイムアウトを取った時には
山王はスコアボードに16もの数字を2分半で積み上げていました。


山王の実力が遂に発揮される時ですね。
この圧倒的なディフェンス、それをなせるだけの体力、そこからの正確な攻め。

どれを取っても超高校級
沢北のキレもそうですが、後半から出てきた松本の
地味ながら冴え渡るプレイも個人的に好きなところです。

フルコートプレスディフェンス突破

タイムを取った湘北サイドを尻目に、
山王はここが突き放すところ、という堂本監督の言葉のもと、
さらにフルコートプレスディフェンスで突き放すことに。

一方湘北は事前に作戦を立てていたわけではなく、
安西先生が急場凌ぎの作戦を立てる事に。

それはボールを入れるのを赤木が行い、
流川・三井・桜木はダッシュで前へ上がり、
ボール運びは湘北の切り込み隊長宮城が行うというもの。

これが功を奏し、赤木のパスフェイクで
ダブルチームにつくのが遅れた沢北を尻目に、
宮城は素早いドリブルで深津を抜くことに成功します。

この作戦もまた、安西先生の手腕が光るところですね。
絶望的にも見えるディフェンスに対し、
彼なら行けると宮城を信じ、任せる姿も格好良いですし。

ようやくゴール前までボールを運ぶ事が出来た湘北。
しかしここから追い上げ、とはいかせてくれないのが
山王が王者たる所以でしょう。

赤木対河田

チャンスに決めようと流川、桜木がそれぞれシュートを試みるも、
すべて河田がブロック。
圧倒的なセンターの力をまざまざと見せつけます。

なんとかボールは生き、まだ湘北ボール。
こういう時に頼りになる(出来る)のはやはり赤木、
と言う事で湘北は赤木にボールを集めます

しかし河田のディフェンスは赤木の動きを読んでおり、
様々な攻めのパターンを試すも全て封じ込まれてしまいます

河田の圧倒的な実力はオフェンスでも見せつけられ、
あの赤木を翻弄してシュートを決めていきます。

なんとか河田を突破しようと赤木も果敢に攻めますが、
今度はなんとあの赤木が河田にブロックされることに。

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大黒柱である赤木が抑え込まれると、湘北はやはり厳しい展開。

何よりあの赤木を押さえる河田の圧倒的な実力
初見の時はこの事実に、かなり衝撃を受けたのも覚えています。

河田雅史という男

彼が赤木を上回るセンターであるのは最早この時点で明確です。
そんな彼の実力を納得させるエピソードも漫画中で語られます。

彼は高校入学当時、身長は165cmしかありませんでした。
そこから1年間で25cm伸び、身長と共にポジションも変わりました

その度に彼は努力を重ね、
全てのポジションをこなせる程の実力を得てきたのです。
作中の記者の言葉を借りれば「おっきくて上手いんです」。


このエピソードも含め、私はこの河田という男が好きで。
彼自身が努力家である上に、自分たちが王者になってからも、
向かってくる相手がいると喜ぶ性格が。

この後も彼の見せ場はあり、
また、彼の言葉で語られるものには説得力もあるので、
注目の選手だと思います。

流川も抑えられ、最後のタイムアウトに

後半8分もノーゴールが続く湘北。
何とかして一本取りたいところですが、肝心の赤木が手も足も出せない状態。

三井は前半のディフェンスが効いて、スタミナ切れで動きにキレがなく、
パスを入れる事も出来ず。

宮城は打つ手がなく、流川にボールを入れますが、
集中してきた沢北の前に、あの流川ですら手が出せません。

まさに打つ手が無くなった湘北、
安西先生は最後のタイムアウトを要求します。


流川も太刀打ち出来ない、と言うのが厳しいところですね。
今までは赤木がダメでも流川がなんとかする、というのが多かったですし。

三井も山王の作戦が功を奏した形で、バテバテ。
それでも彼を代えないのは安西先生なりの考えでしょう。
次の巻でそれがわかります。

追い上げの切り札

安西先生はタイムアウトを取り、指示を出そうとするも、
湘北の選手は疲労と精神的ダメージで言葉は耳には入っても頭には入らず。

そして桜木と交代で木暮を出すと安西先生は告げます。

桜木への期待

先ほどの指示に桜木は安西先生が勝負を諦めたのかと思い、
立ち尽くしますが、安西先生の一言でベンチへ。
ここについて後ほど詳しく触れてます。

「私だけですかね?まだ勝てると思ってるのは・・・」
「諦めたらそこで試合終了ですよ?」

と桜木に言う安西先生は、
追い上げるために、彼を下げて試合を見せるのでした。

安西先生が桜木に託したのはオフェンスリバウンド

こちらのシュートが落ちたのを桜木が拾えば、
相手に拾われて速攻されるチャンスがなくなり、
こちらに得点の機会がもう一度生まれる。

つまり4点分の働き
それが出来れば桜木が追い上げの切り札になる、と。

ベンチの面々が桜木の手に念を込め、彼らも桜木に託します。
この念を込めるベンチの面々もまた、
この試合を盛り上げてくれる一因でしょう。

桜木再出場

期待をかけられ、再び試合へ戻る桜木。
彼は木暮とタッチを交わします。

ここの木暮が桜木に対してかける言葉と表情がまたいいです。
「頑張れ、桜木」「(頑張れよ・・・!!)」

木暮も試合を諦めてない事が伝わるシーンで、
かつ桜木に対する思いが詰まっている感じがして好きですね。


コートへ戻った桜木が次に取った行動は赤木へのカンチョー
桜木なりに、赤木が今のままじゃダメだと分かっているのでしょう。
後から試合観戦に駆けつけた魚住がそれを解説しています。

更に桜木はここで驚くべき行動に出ます。
ここは次の名シーンにて触れてます。
桜木のここの心理状態と合わせて、やはりいい台詞と場面ですので。

名台詞・名シーン

「来い赤木、何度でも」
(27巻中盤過ぎ、赤木をディフェンスしながら河田が)

この後の巻でも見えるところですが、
河田は果敢に攻めてくる挑戦者が好きな人です。
その片鱗が見えるのがこの台詞。

これだけ圧倒的に抑えていながらも、
まだ向かって来る赤木に対し、かかってこいよ、と言わんばかりの河田。

河田もまた、バスケットが好きで、強い相手と
戦うのを心から楽しんでいるんだろう
と思わせますね。


slamdunk12_3「聞こえんのか?あ?」
(27巻後半最初、
桜木にベンチに座るように言う安西先生が)

白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)
呼ばれていた頃の安西先生が
ちらっと見える部分ですね。

前回のレビューでも何度か触れていますが、
王者山王戦は安西先生も
昔の血が騒ぐ
のでしょう。

特に期待株である、桜木に対してつい昔の態度が出てしまった、
そんな感じがするシーンです。


「ヤマオーは俺が倒す!! by天才・桜木!!」
(27巻最後、再出場した桜木が机の上に上がって客席に叫ぶ)

このシーンはその前の桜木の心情と合わせて、
やはり印象に残るシーン
ですね。
ここからの彼は本当にカッコイイですし。

以下は作中で挿入された文章です。
彼の心境がよく伝わります。

不思議と迷いはなかった。
やるべき事が一つに絞られたから

それに
こんな風に誰かに必要とされ
期待されるのは初めてだったから・・・

総評

王者山王の実力を見せつけられる巻ですね。
絶望的な状況、というのはまさにこのこと。

山王の選手の格好良さ、その実力をしっかりと
描いている点が特に好きな部分ですね。
特に赤木を押さえる河田がインパクト大です。

しかし湘北もこのままでは終わりません。
次巻ではついに桜木が始動します。
先述の最後のシーンからの桜木の活躍は必見です!

続き「山王戦・桜木再出場~追い上げまで 28巻の感想・レビュー」はこちら

 

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