四月は君の嘘 3巻の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

四月は君の嘘 3巻の感想やレビューです。
公正のコンクール前と、登場人物それぞれの青春が描かれます。

sigatukimiuso3_1

概要

宮園かをりからコンクールへ出るように言われた公正。

未だに演奏中にピアノの音が聞こえなくなる症状はありながらも、
かをりに動かされ、コンクールへの練習を始める。

一方、幼馴染の椿と渡も、ソフトとサッカーの地区総体へ。
それぞれの戦いも繰り広げられる。

また、コンクールでは公正の出場を心待ちにしていた、
二人のピアニストの姿もあった・・・。


と言うわけで、公正がついに自分の足でピアノに向かい出す
そんな内容となっている3巻です。

また、それぞれの登場人物が青春してる!って感じられるのが私は好きで。
思春期の少年少女の描写がいいですね。

巻の最後になりますが演奏シーンも勿論あります
そこでの挿入曲はコチラ

有馬公正と宮園かをり

前半での二人

かをりに触発された公正はまたピアノに向かい始めます。
録音して聞いては、自分のピアノの下手さに絶望。
しかし、苦しみながらも公正はピアノに向かいます。

その苦しむ姿を見て、宮園かをりもまた悩みます。
自分がピアノを押し付けたのではないかと。
公正が悩み、苦しんでる事を知りながら。

ですが公正は「苦しいのは当たり前なんだけどな」と返し、
「ありがとう」とかをりに告げます。
自宅のピアノに、自分の体に積もったホコリ払ってくれたことへの感謝の意を。


これらのシーンは、公正とかをりが
お互いの背中を押しているような印象を抱きますね。

破天荒で明るい性格ながらも、どこか不安を抱えるかをり、
内気で暗い性格ながらも、どこか芯の強い公正。

二人の織りなす空気感が漫画から伝わり、
心地良いのにどこか物悲しいような、そんな気分を味わいます。

特にこの後の語り、 「夜の中に僕ら2人しか居ないみたいだ」
に繋がる部分に感じられる空気感が好きです。

後半での二人

ピアノの練習に没頭しすぎて、ご飯を食べることも忘れ、
体育の授業中に倒れる公正。
心配して駆けつけたかをりだったが、その割に平気な顔。

しかし帰り道で黒猫を見た時に過去の事を思い出した公正は、
突然吐き気をもよおし、公園で休む事に。

昔飼っていた黒猫の事、構いすぎて黒猫に手を引っ掻かれた事、
母が黒猫を捨てた事、それを自分が止められなかった事・・・。

その日から自分が母の影に居て、自分という人間が分からない公正に対し、
かをりは「君はどうせ君だよ」と言ってのける。


こちらは途中、椿や渡の舞台(後述)を挟んで後半のシーンです。
今度はまたかをりが公正の背中を押してあげてますね。

かをりが良く引用して使う言葉にチャーリー・ブラウンだったり、
スヌーピーだったりがあるのですが、
その言葉がしっくり来るのも印象的な場面です。

次の台詞もチャーリー・ブラウンの引用だそうです。

「気が滅入ってる時は頬杖をつくといい」
「腕は役に立つのが嬉しいんだ」

sigatukimiuso3_2
チャーリー・ブラウンを引用しながら公正と手を合わせるかをり。

ここの公正の表情がまた揺れ動く感情を再現していて、
青春だなぁと思わせてくれます。

それぞれの舞台

今回は椿と渡の舞台もあります。

椿

椿はソフトボールの大会ですね。

公正が動き出した事で、遠くに行ってしまいそうな気がする椿。
ガムシャラに動きますが、大会でもその気持ちが影響してか、
無理に突っ込んだ挙句に足を傷め、最後の球も取り損ない負けに。

落ち込んで帰る椿の前に公正が現れ、痛めてる足を氷で冷やし、
椿をおぶって帰ります。


この椿の話もまた、切なさなどが感じられていいですね。
特に公正の言葉で涙を流し、公正の背中で泣きじゃくる椿が。

公正の言葉、椿の内心、それらの重みが一つ一つに感じられます


こちらはサッカーの試合、惜しくも最後のシュートを外して負けてしまいます。
落ち込む部員を励ます渡、自身はその後トイレで一人男泣き。

いつもヘラヘラしてる感じの渡ですが、
根の強さみたいなものが垣間見える場面ですね。


椿も渡も、それぞれの舞台で自分の力を発揮し、
公正は彼らにも影響されてピアノに向かいます。

それぞれの青春、悔しさも描かれるのもまた、好きなところです。

コンクールへ

そしていよいよコンクールへ。
楽屋へ向かう公正の前に現れたのは、
相座武士(あいざたけし)と井川絵美(いがわえみ)でした。

彼らは公正がピアノを辞める前にコンクールで、
公正の次につける位置を占めていたピアニスト達です。

それぞれの理由で公正がコンクールに戻る事を待っており、
ついにその時が来たと意気込みます。

この辺りの話は4巻で詳しく語られるのでまたその時に。

3巻の最後は相座武士の演奏で締められます。
この演奏シーンも相変わらずの描写で格好良いですね。

sigatukimiuso3_3

総評

公正、かをり、椿、渡・・・。
それぞれの青春が見える巻でした。

特に公正とかをりの会話や、椿をおぶって帰る公正のシーンなど、
この漫画らしい台詞の良さと心理描写の上手さが流石
読んでいて心地のいい作品です。

また、3巻では演奏シーンは最後に少し出ただけでしたが、
4巻では演奏尽くしとなっています。

相変わらずの描写の上手さが見られるので、
そちらもぜひご覧下さい。

 

タグ

トラックバック&コメント

この投稿のトラックバックURL:

レビュー記事や作品への感想・質問など気軽にコメントどうぞ~

コメントを投稿するにはログインしてください。

最近のコメント

  • となりの関くん 4巻の感想やレビュー
    • がく すらっしゅ.comさん、コメントありがとうございます~。 お気になさらないで結構ですよー。...
    • すらっしゅ.com訪問遅くなり申し訳ありません。 なんせコメントに気付くのが遅かったもので…笑...
  • ハイスコアガール 3巻の感想やレビュー
    • がく ぱぴぷぺもこさん、コメントこちらこそありがとうござい...
    • ぱぴぷぺもこコメントありがとうございました! ハイスコアガールのレビューを見ましたが確かに読んでみた...
  • soda-pop
    • がく 葉月涙さん、コメントありがとうございます~。 ブログは楽しく拝見させていただいているので、紹介させて...
    • 葉月涙こんにちわ。 ブログでご紹介いただきありがとうございます。...
  • げんしけんの感想やレビュー
    • がく葉月涙さん、コメントありがとうございます~。 文化部の楽しさ、ってのは確かにわかりますわ。...
    • 葉月涙私も「げんしけん」は好きな作品の一つです。 二代目になって更に面白くなったかなぁという印象があり...
  • 週刊石川雅之の感想やレビュー
    • がく無様な愚か者さん、コメントありがとうございます~。 短編集なんかはそれこそ人づてに聞いたりしないと、...
    • 無様な愚か者こんにちは こんな短編集があったなんて知りませんでした。 今度読んでみたいと思います。...

管理人達のTwitter

このページの先頭へ