四月は君の嘘 1巻の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

四月は君の嘘、1巻の感想やレビューです。
クラシック系のピアノ・ヴァイオリンを主軸とした青春マンガです。

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概要

ピアノが弾けなくなった主人公、有馬公正(ありまこうせい)。
破天荒なヴァイオリニスト、宮園かをり(みやぞのかをり)。
公正の幼馴染の元気少女、澤部椿(さわべつばき)。
公正・椿の幼馴染のモテモテサッカー少年、渡亮太(わたりりょうた)。

ピアノをやめて、暗い青春を送っていた公正は宮園かをりに出会う。

椿にハメられたまま、渡と3人で彼女の出るコンクールを
見ることになった公正。
そこで公正は彼女の自由な演奏に衝撃を受ける・・・。


ピアニストとヴァイオリニスト、彼らの成長と青春を描いた作品です。
公正が感化される様、宮園かをりの破天荒っぷりと危うさ。
音楽を通して、思春期の揺れ動く様が描かれています。

私はクラシックはあまり分からないのですが、
この作品はあまり堅苦しい感じがしないスラスラと読むことが出来ます。

そして面白い試みとして、挿入曲をYouTubeで聞くことが可能です。
公式があげた物が用意されているので、マンガで伝わりにくい音楽部分を
ネットを使って聞きながら本編を楽しめるのは非常にいいですね。

また映像でマンガの概要が説明されているので、
これから読む人にもオススメです。
1巻の挿入曲はコチラ

モノトーンからカラフルへ

この作品はやはり公正の世界が色づいて行くとこに醍醐味があります。

軸がブレる事無く、公正の世界がカラフルに染まっていく様を
丁寧に描いているので、読んでいて心地いいと感じる事が出来ます。

マンガ自体はまさにモノトーンの絵なのに、そこに「色づき」を感じられる、
その表現はかなり好みでした。
それは次の「語り」の演出によるところも非常に大きいでしょう。

語りの表現

この作品の表現の特長として、語りが挙げられます。

吹き出しの台詞ではなく、公正の考え・気持ちがそのまま綴られた文。
それが絵やマンガの深みを増しています。

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語りが場面を装飾する。

こういった主人公の独白にも似た語り口調、詩的で音楽用語を用いた表現。
それらが上手くかみ合わさって作品に色を添えているようなそんな感覚です。

内気なピアニストと破天荒なヴァイオリニスト

公正は少し内気で典型的な雰囲気のピアニスト。
子供の頃は天才的で数々の賞を取っていたが、
母の死がきっかけに自分の弾くピアノの音が聞こえなくなってしまう。

逆に宮園かをりはその性格も演奏も破天荒という言葉が相応しく。
作中の言葉を借りれば、「作曲者に盲従しない、圧倒的な個性」。
その元気で天真爛漫さの裏に、どこか脆さも併せ持つ彼女。

そんな二人が織りなす物語は王道的でかつ繊細な、
不思議な心地よさ味わえます。

クラシック音楽でかつ、ピアノとヴァイオリンという組み合わせが、
彼らを装飾してより響きのある世界観を構築している、そんな感覚。

少し抽象的な表現になりましたが、
そういう詩的な表現をしたくなる作品です。

特に演奏部分や、彼らの心が揺れ動く、
まさにその瞬間を描いた部分の表現が秀逸で。

1巻ラストの伴奏を泣きながら頼む宮園かをりと引き受ける公正、
そして会場に飛び出す4人を描いたシーンなんかは特に大好きです。

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会場へチャリで向かう4人。青春。

総評

作中の彩りが心地いい作品です。

音楽という題材なのも個人的にヒットしやすいポイントですが、
あくまでそこを主軸にした上で主人公達の青春を描いているのが更に好印象。

これからの展開も非常に楽しみな作品です。

 

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