もやしもんの感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

もやしもんの感想やレビューです。
ここでは全体通しての感想を取り扱います。

moyashimon1

概要

実は第一話時点では農大物語というタイトルだったもやしもん。
その名の通り、農大生の日常とドラマを描いた作品となっています。

主人公はなんと肉眼で菌が見える男、沢木直保。
抜群に目がいいとかではなく、
ゆるキャラっぽい感じの見た目で菌が見える能力があります。

ここまで読むと超能力的なものがメインの話に見えますが、
実はこの能力はある意味オマケみたいなもの。

先ほどの初回のタイトル通り、農大でのドラマ・人間関係などが
ゆる~く描かれているマンガ
、というのが全体通してのイメージです。

1巻では少し事件が起こりそうな雰囲気がありますが、
あくまで最初の雰囲気だけなので、出だしで読むのをやめると
ちょっと勿体無いマンガですね。

余談

実際私が最初読んだ時は1巻ではあまり面白いとは思わず、
ただ読んでいたのが漫画喫茶だったので惰性で2巻まで手を伸ばした、
と言うのが本音です。

そのまま続けて読んでいくうちに、
このマンガの本当の面白さに気づき買うに至りました。

その魅力についてはこれから語っていきますが、
とにかく最初の雰囲気は本質と結構離れているため、
最初で切るのだけはやめた方がいいと思います。

農大生の日常とドラマ

これこそ、このマンガの本質でしょう。
ゆるい日常の中で時たま大きなドラマがあり、
それが心を震えさせる、というのが私の印象です。

げんしけんと同じく、時間の流れがある中での日常ですが、
こちらの方が時間の進行具合は遅いですね。
11巻を迎えた現在でも未だに1年経っていません。

その分一つの出来事がかなり濃く描写されており、
特に大きなドラマにおける登場人物の微妙な心理描写が私の好きな部分ですね。

例えば、研究室の先輩である長谷川さんを連れ戻しに
沢木と2年の美里・川浜の3人がフランスへ行く話なんかは、
殊更印象深く一番好きな話ですし。

旅先での出会い、それぞれの奮闘、そして特に長谷川さんと美里の距離感。
そういったドラマがしっかりと描かれていて、読んでて心地いいです。

moyashimon2
フランス編は特に印象深い。長谷川さん(左)と美里くん(右)の微妙な関係含めて。

それぞれの人間関係、お互いをどう思っているかが
少しずつ変化していく様が分かるのも上手いなーと思わされるところ。

あくまで基本的にはゆるい日常が描かれているので、
なおさらドラマ部分が映えるのかも知れませんね。
日常の中でも人間関係については描かれていますし。

農大ならではの日常

日常部分に関しては農大ならではの部分が面白いところです。
主人公が菌を見る事が出来るというのもあり、
菌が関係する食べ物関係の話が特に多く盛り込まれています。

中でも大きく取り上げられるのがお酒に関する話
ビールがメインだったり焼酎がメインだったりと、
その種類も多様なものを扱っています。

先ほど触れたフランス編では当然ワインについての話がありますし、
ビールに関する話で開かれるオクトーバーフェストもいい話でした。

また、研究室でお酒を自分たちで作ることにもなります。
その中で実際にお酒を作る過程についての解説もあり、
個人的にも興味深い内容でした。

そして単純に私がお酒好きというのもありますが、お酒が生み出す和、
作中の言葉を借りればお酒が醸す人の和が描かれるのがいいですね。
(菌が醸すのにならって、作中ではよく醸すという言葉が使われます。)

人と楽しく飲むお酒は特に美味しいものですし、
そういった描写が印象的に映るように描かれているのが好きなところです。
お酒の楽しさを理解する、というのは大学生の日常らしい部分でもあります。

本編のゆるさを演出する菌たち

概要でちらっと触れましたが、主人公沢木の目から見える
菌たちはゆるキャラっぽい雰囲気のキャラとして見えます。

彼?らがわちゃわちゃとあちこちに現れるのが、
もやしもんのゆるさをより引き上げている気がしますね。

moyashimon3
こういうゆるい見た目の菌達。わちゃわちゃしてます。

見た目も可愛らしいですし、グッズ化もされていて、
人形やストラップなどを見かけた事もあります。

先ほど話したお酒の話や、菌にまつわる食品の話などは
彼らが解説してくれることもあり、
何となくのんびり見ることが出来るのもいいですね。

ただ、もやしもんを代表するイメージの菌達ではありますが、
あくまでマンガとしての面白さは上記の日常とドラマの2点が大きいと
個人的には考えています。

ゆるい4コママンガの様な、彼らみたいなゆるキャラがメインのマンガには
なっていない
ので、それ目当ての人だとちょっとがっかりするかも?

あくまでオマケの存在として、あちこちでわちゃわちゃしてるのが
彼らの可愛さだと思いますし。

総評

人によっては見るところが違うかも知れませんが、
やはり個人的には農大生の日常とドラマの物語
というイメージが強い作品です。

日常とドラマのバランスも程よい塩梅で、
読んでて心地がよく、飽きる前に何かしらイベントが起きるという丁度良さ
そこに菌達が場を醸して、ゆるい雰囲気を作っています。

大学を舞台とした話が読みたい方、農大や"農"に関することに興味がある方、
日常だけでない、日常を描いた話を読みたい方などにオススメです。

個人的にはちょっと毛色は違うものの、げんしけんと共通する項目が多く
(大学が舞台、時間の流れは違うものの変化のある日常など)
げんしけんみたいなマンガが好きであれば楽しめるかと。

細かい解説などもがっつり書かれていますが、読み飛ばしても
本編には差し支えないので、細かい部分を読むのが苦手な方でも
問題なく楽しめるようになっているのは嬉しい点です。

 

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