ちはやふるの感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

ちはやふるの感想やレビューです。
ここでは全体的な印象について記述しています。
巻ごとのレビューは後日また扱う予定です。

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概要

主人公は綾瀬千早という女の子で、
モノローグとして彼女が小学生の時代から最初始まりますが、
メインは彼女が高校生になってからのお話です。

小学生時代に出会い、千早がかるたと出会うきっかけともなった、
永世名人の孫でもある綿谷新、同様に小学生時代に
一緒にかるたをした真島太一らがメインの登場人物です。

千早はクイーン(競技かるたの女性日本一)になるために、
高校でかるた部を作ろうとするところから物語は動き出します。


一言で表すなら「熱血かるたマンガ」でしょうか。

私はアニメで放映されていたの見て
それがかなり面白かったのでマンガを買ったクチです。

競技かるた自体ほとんど知らなかったのですが、
知らなくても十分に楽しめる内容となっています。

題材はかるたであるものの、イメージとしてはスポーツ漫画に近いですね。
高校生が競技かるたという舞台で日本一を目指す、
という大筋自体もスポーツ漫画のそれそのものですし。

かるたの試合の描き方が非常に熱く、熱中して読める作品です。
彼らのかるたにかける青春が生き生きと描かれています。
読後の感想としてもスポーツ漫画そのものですね。

現在も連載中の作品で、このレビューは18巻まで読んだ状態で書いています。

かるたという「スポーツ」を描く

百人一首と言うのは文化的な競技という印象を私は持っていたのですが、
実際はかなり激しい競技だということをこのマンガで知りました。

百首を覚え、決まり字(どの歌かを断定出来るまでの文字)を聞き、
相手より早く札を取る。

如何に相手より早く取るか、どういう配置で札を置くか、
どう札の位置を覚えていくか、送り札をどうするか・・・。

まさにスポーツの様な駆け引きと上達の為の練習が必要になってきます。
これが競技かるたという世界みたいです。

その世界を余すとこなく伝えるマンガとしても
非常に良く出来ているのがこのちはやふるでしょう。

そしてかるたの試合の描き方は特に濃密で、試合の駆け引き、
選手の心理までかなり繊細に描かれています。

漫画から熱が伝わってくるような、そんな熱い勝負が多く、
その魅力がしっかり伝わるのが凄いですね。

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熱気が伝わってきそうな描写が素晴らしい。


また、劇中でも言われますが、かるたと言うのは
男女の別なく、年齢・体格の別なく行える競技です。

メインは高校生達ですが、それを反映するように
ちはやふるには様々な年齢の人が真剣にかるたを取る姿が描かれています。

これが他のスポーツ漫画とはまた違った面白さが出ている部分でしょう。

登場人物の良さ

主人公である千早もかなりいいキャラしているのですが、
彼女を取り巻く周りの人物達がまた、いい味を出しています。
それが私がこの漫画を好きな理由の一つですね。

先生など、大人の格好良さ

特にちはやふるで好きなのは「指導者」の描かれ方です。

千早の所属するかるた会の先生でもある原田先生を始め、
子どもたちを見守り、導き、そして自身もまたかるたへ情熱を傾ける人々。

そんな大人が非常にいい味していると思います。

また千早の高校の先生であり、かるた部の顧問を引き受ける宮内先生、
千早が2年になった時に担任となった深作先生など、
こちらもいい味した大人達が揃っています。

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先生達を始めとして、格好良い大人が多い。

物語をより引き立てる大人達が揃っているからこそ、
高校生の彼らがより輝いてる気がします。
個人的に格好良い大人が描かれる漫画が好きなのも勿論ありますが。

主人公、千早の面白さ

主人公である千早もまた、いいキャラしています。

かるたに情熱を注ぎ、真剣そのものな一方、他のことはてんでダメ。
普段は美人なのに、動くと残念な感じになる無駄美人。

彼女が明るくひたむきだからこそ、
周りが彼女に動かされて変わっていく様は読んでいて好きな部分です。

また無駄美人と呼ばれる、そのかなり変わった性格やら動きやらは
笑える部分としても漫画を楽しめるものにしてくれていますね。

スラムダンクと共通するような、熱くてギャグも面白い、
それを主に作っている主人公だと思います。

かるたをする個性的な高校生達

また、千早が頑張って部員を集め創設した水沢高校かるた部を始め、
高校生たちもまた、個性的で面白い面々が揃っています。

水沢高校のかるた部は千早に近いこともあり、
それぞれの成長や葛藤が良く描かれています。

またかるたの高校選手権の大会などで登場する他校のかるた部の高校生たちも、
それぞれにいい特徴を持ったキャラが多いですね。

こういう多様でかつ面白いキャラが多く、
それぞれにキャラとして良く立っている人物が多いのは
少女漫画らしい良さの一つだと
思います。

少女漫画として

本作において、一つ欠点を挙げるとすれば、
少女漫画としては恋愛要素の少ないこと、でしょうか?

これは単行本巻末の4コマでも、作者自身がネタにしていることですし、
全くないわけではないので、個人的には欠点だとは思いませんが。

ただ何度も言っているように、スポーツ漫画といった印象が強く、
一般的な恋愛がメインとなるような少女漫画に比べれば、
恋愛要素が少ないこと自体は事実でしょう。

千早・新・太一の微妙な関係は私は好きですが、
恋愛に関する進展はすこぶる遅いので、
それを目的にこの漫画を読むのはやめた方がいいとは思います。

総評

恋愛要素は少ないものの、読みやすさと熱さを兼ね備えた、
異色の熱血かるた漫画、といったところでしょうか。
少女漫画ですが、男性でも抵抗なく読むことが出来ます。

かるたをやってる人は勿論、全く知らない人でも楽しめます。
私自身、競技かるたは全然知らなかったですし。

高校生達の青春を描き、それを取り巻く大人達がまた格好良い
それらが特に個人的に好きなポイントですね。

熱い漫画を読みたい、でも濃すぎるのはちょっと・・・と
いう人にはぴったりの漫画でオススメです。
少女漫画の爽やかさにスポーツ漫画の熱さが加わった感じですし。

単純に熱い漫画、青春漫画が読みたいという方にも
問題なくオススメ出来る名作でしょう。

 

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  1. […] マンガ原作のアニメ作品です。 同作品のマンガの感想も書いているので良ければ参照下さい。 […]

コメント

  1. アナゴ より:

    ちはやふる。私も楽しみに読んでいる作品のひとつです。
    少女漫画はまだまだ実は開拓が浅いジャンルなのですが、
    読んでいる途中に少女漫画であることを忘れてしまうほど、

    「何かに熱中する」というスポーツ漫画の面白さの原点に
    魅せられて、心動かされてしまってハマってます・・・。

    スポーツ漫画として熱く、恋愛要素が少なすぎるこの漫画。
    表紙に常に「花」が飾られているのは、
    「あくまで少女漫画である」といったメッセージのような気がします笑。

    • がく より:

      アナゴ様、コメントありがとうございます~。

      私も少女漫画はあまり頻繁には読みませんが、
      こういうマンガに出会うと興味が沸きますねぇ。
      少女漫画であることは失念するのもわかりますわw

      確かにマンガの原点にあるものは
      スポーツ漫画でよく描かれる何かに熱中する面白さですね。
      私も読んでるとついつい熱くなってしまいますし。

      表紙の花に関してはそういう見方もありますねーw
      でも個人的にはかるたらしい、和の色づきという感じもして、
      ちはやふるで好きな部分の一つでもあります。

      これからも先が実に楽しみなマンガです。


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