FLIP FLAP(フリップフラップ)の感想やレビュー

[著:がく(副管理人)]

FLIP FLAPというピンボールを題材にした漫画のレビューです。

短篇集ではありませんが全1巻の漫画で私のお気に入りの一冊です。

flipflap1

概要

主人公の深町君は高校卒業の区切りとして
前から想いを寄せていた山田さんに告白をする。

フラれると思っていたのだが、
彼女の返事は予想外にも「いいですよ」とのこと。
しかし彼女はこう付け加える

「ただし条件があります。」

その条件とは
ある町のゲームセンターのピンボールでハイスコアを超えることだった・・・。

そんな感じで繰り広げられる熱血?ピンボール漫画です。
全1巻で、1巻の中に多すぎの物語が一本と短編が一本収録されています。

少し特徴的な絵ですが、きっかけや動機はともかく
徐々にピンボールに打ち込んでいく主人公が上手く描かれています。

その中で築かれる人間関係は正にゲーセン特有の文化という感じがして、
ゲーマーにオススメしたい一冊です。

読むきっかけ

この漫画もさみだれと同様に、
私自身が漫画好きの友人から勧められた一冊です。

私もその友人も格闘ゲームをプレイしていて、
特にその友人は格闘ゲームの全国大会に出た事があるほどの格ゲーマーです。

その人が
「ゲーマーなら読むとゲームに向きあう楽しさを再認識出来る」
と言う事で読んだ漫画です。

良かった点

ピンボールに打ち込む様の描き方

ここがゲーマーなら共感出来る部分だと思うのですが、
ピンボールというゲームに打ち込む様がかなり上手く描かれています。

最初はピンボールに入れ込む山田さん(ヒロイン)や
その周りの人たちに戸惑いながらも、
ゲームに心を震わせる人を見て徐々に自分ものめり込んでいく主人公。

これはゲームや他にも一般的に出来ても何の役にも立たない
と言われがちな趣味に打ち込んでいる人なら共感出来る感覚だと思います。

その趣味に心を震わせられる様、そこには何の意味もなく
ただ心が震えるからプレイする。

特にピンボールという実に原始的なゲームだからこそ伝わる、
感覚的な熱さを感じ取れるのが凄い漫画です。

ピンボールを取り巻く人々との関係

山田さん含め、ピンボールに熱くなる人々と
同じものを通して繋がっていく様も描かれています。

これが実にゲーム特有の人間関係の築き方で、
特にゲーセンに通っていた人ほど似た共感出来るのではないでしょうか。

flipflap3
一緒に熱くなれる仲間はいいですね。

私は残念ながらゲームセンターにはあまり馴染みがありませんが、それでも同じゲームを通じて熱くなる感覚、親近感を覚えると共にライバルと認識する感覚などは実に共感出来る部分でした。

悪かった点

本編の後に掲載されている読み切り版の方も
ストーリーは本編と似通ってて新鮮味は薄いと思います。

これは雑誌掲載の際に読み切りで反響があったから、
連続掲載になったという経緯があるからだとは思いますが。

後はちょっと絵が少し変わっているのが好みを分けそうですね。

ただピンボールという題材と
この絵のマッチ具合が中々に良くて私は好きですが。

オススメしたい人

何度も書いてますが、ゲーマーにオススメです。

どんなゲームでもやり込んだ経験がある人なら
特に共感出来る部分が少なからずあると思います。

ピンボールと言うゲームの性質上、特にアーケードでプレイしている音ゲーマーやシューティングゲーマーは楽しんで読めると思います。

あの「クソ!こんなゲームもうやらねー!」と言いながらも
またコインを入れる様なんかは特に。

flipflap2
もうやらないと言いつつまたコインを入れる深町君。

感想

最初はくだらないと思っていたのに
徐々に上達してスコアを伸ばしていく主人公。

そしてピンボールを心の底から楽しむ山田さんを見て、
「自分も楽しみたい、もっと打ち込みたい」と思う様は、
ゲームにのめり込んでいった自分と重なる部分があっていいですね。

時には挫折したり、
こんなゲームもうやらねー!って叫びながらコインを入れたり。

私も結構ゲームに熱くなる質なので非常に共感出来た部分です。

そして挙句の果てに海外の世界大会まで出場した主人公が
1年を振り返って実に楽しかったと言うのがいいですね。

自分がゲームにしろ、趣味に熱くなるが故に本当に楽しんでいるのか
と迷った時に読み返したくなる漫画です。

総評

散々ゲーマーにオススメと書きましたが、
そうでなくても漫画としても充分に楽しめるものだと思います。

人間は何かしら趣味を持っているとは思うのですが、
そこに意味を見出せなくて悩む事もあるでしょう。

そんな時に是非手にとって欲しい漫画です。

 

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コメント

  1. rui-hadsuki より:

    こんにちわ。
    私もこの作品好きです。
    というかとよ田さんの作品全般好きなのですが、
    主人公がピンボールにはまってゆく熱い描写もいいですが、人と人の関係というかどこかしらすごくまっすぐであったかい感じが私は特に好きだなぁと思いました。
    その後に連載されてた「友達100人できるかな」もいい話でしたのでおススメです。

    • がく より:

      rui-hadsukiさんいらっしゃいませ。
      コメントありがとうございます。

      この漫画を語れる方が居るとは!嬉しい限りです。
      人と人の関係いいですねぇ、
      ゲーセン独特の繋がりの中にあったかみがある感じで。

      オススメの漫画、これは早速チェックせねば!
      ありがとうございます!


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